渡邉哲也さんの「突き破る日本経済」を読んだ感想・書評

渡邉哲也さん(@daitojimari)の著書、「突き破る日本経済」を読みました。書評というほどでもないですが、本のご紹介・感想を書きます。

突き破る日本経済

Amazon.co.jp: 突き破る日本経済 (一般書): 渡邉哲也

日本の政治経済、世界の政治経済の現況がわかる

第1章「アベノミクスのリベンジで何が起こるか」

2014年12月の解散総選挙、消費税延期、アベノミクスについて解説されています。
また、アベノミクスの効果を数字で見ることで、成功している点、上手くいっていない点を明らかにします。テレビのニュースでは、テレビ局側の意図するところによって印象的な面のみの報道になることがあり、実際の政策の成果がわかりづらいことがありますが、数字で見て、現在の政策の成果や進捗を把握できます。

第2章「急激に不安定化する世界経済」

世界経済について解説されています。
アメリカではオバマ政権のレームダック(役立たず)化が進み、今から2年ほどはアメリカの政治にあまり期待できません。ヨーロッパでは、ギリシャの財政不安やウクライナ問題があり、金融の面で大きな問題があります。

第3章「分裂と対立と混乱へ向かう世界」

ナショナリズムの台頭について解説されています。
自国の経済を守るために、世界はグローバル化からナショナリズムへという動きが見られます。スコットランドの独立問題について詳しく解説されています。また、分離・独立、国ごとの対立が激しくなった場合に、経済がどう動くかについても説明されています。

第4章「世界から切り捨てられる中国」

中国の政治経済の状況について解説されています。
凄まじい経済発展を遂げてきた中国ですが、その成長は鈍り、バブル崩壊も間近ではないかと囁かれています。中国国内の政治では熾烈な権力闘争があります。そして経済では、様々なチャイナ・リスクがあることから、海外資本が引き上げられており、中国の経済状況は次第に厳しくなっていきます。
第4章の最後には韓国の経済についても触れられていますが、韓国経済は相当ヤバイようです。「中国に吸い取られて終わる韓国」という見出しがついています。

第5章「大きく変質する日本経済」

日本がこれからどのように経済成長していくべきかが解説されています。
僕が気になったキーワードは「自動化」と「原発再稼働」です。日本の人口が減少していく中でどうやって生産性を上げるか。それは機械を使った自動化です。そして、機械を動かすには安く安定した電力が必要です。そのためには原発再稼働が不可欠ということです。原発に代わる安く安定・安全な電力があればいいですが、現状はないので、原発に頼らざるを得ません。「自動化」と「原発再稼働」が今後日本経済を成長させるのに必要なことです。

政治経済に詳しくなりたい人におすすめ

この本はあまり難しい用語は使われていないので、政治経済に詳しくない人でも理解できると思います。アベノミクスに疑問を持っている人や、テレビのニュースの解説にしっくりこない人、これからの政治・経済・金融がどうなるかを見通したい人におすすめです。
この本に書かれていることを実現できれば、日本経済は明るい方向に向かって行くと思います。


渡邉哲也
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