新型MacBookの価格は妥当か比較調査してみた

新型MacBookの価格は妥当か比較調査してみた

日本時間の2015年3月10日未明に「新型MacBook」が発表されました。しかし、下位モデルの価格が日本円で148,800円(税別)であることや、CPUがCore Mであることなどから、「高い」という意見が多いようです。しかし、「MacBook Air」や「MacBook Pro」と比較して本当に高いのでしょうか? 調査してみます。

SSDとメモリを揃えて価格を比較する

「新型MacBook」のメモリとストレージは、今のところカスタマイズができないようなので、「新型MacBook」のメモリ・SSDの容量に「MacBook Air」と「MacBook Pro」を揃えて、価格を比較してみます。

「新型MacBook」の下位モデルは、メモリ8GB・SSD256GBです。

新型MacBook:148,800円(税別)
MacBook Air 11インチ:138,800円(税別)
MacBook Air 13インチ:148,800円(税別)
MacBook Pro 13インチ:172,800円(税別)

「新型MacBook」の上位モデルは、メモリ8GB・SSD512GBです。

新型MacBook:184,800円(税別)
MacBook Air 11インチ:174,800円(税別)
MacBook Air 13インチ:184,800円(税別)
MacBook Pro 13インチ:208,800円(税別)

メモリとSSDの容量を揃えて比較したところ、「新型MacBook」は「MacBook Air 13インチ」と同額となりました。「MacBook Air 11インチ」と比較した場合は10,000円高くなります。「MacBook Pro 13インチ」はさらに24,000円高いですが、CPUの差を考えると仕方ないかもしれません。「新型MacBook」は「MacBook Air 13インチ」と同額である考えると、妥当な価格ではないでしょうか。

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CPU、ディスプレイ、拡張性などの違いをどう考えるか

メモリ・SSDの容量が同じなら、「新型MacBook」と「MacBook Air 13インチ」は同額ということが判明したので、あとはCPU、ディスプレイ、拡張性などの違いでコストパフォーマンスを考えればいいわけです。148,800円(税別)の構成を例に、「新型MacBook」と「MacBook Air 13インチ」を比較してみます。

上が「新型MacBook」、下が「MacBook Air 13インチ」です

CPU

Core M 1.1GHz(最大2.4GHz)4MB共有L3キャッシュ
Core i5 1.6GHz(最大2.7GHz)3MB共有L3キャッシュ

ディスプレイ

12インチ2,304 x 1,440ピクセル(226ppi)
13インチ1,440 x 900ピクセル(127ppi)

グラフィックスとビデオ

Intel HD Graphics 5300(外部ディスプレイで最大3,840 x 2,160ピクセル表示)
Intel HD Graphics 6000(外部ディスプレイで最大2,560 x 1,600ピクセル表示)

バッテリー

39.7Wh(最大9時間のワイヤレスインターネット閲覧)
54Wh(最大12時間のワイヤレスインターネット閲覧)

カメラ

480p FaceTimeカメラ
720p FaceTime HDカメラ

拡張性

USB-C、ヘッドフォン
USB3x2、Thunderbolt2、MagSafe2、SDXCカードスロット、ヘッドフォン

キーボードとトラックパッド

新設計のキーボードと感圧タッチトラックパッド
従来のキーボードと従来のトラックパッド

サイズと重量

高さ0.35~1.31cm、幅28.05cm、奥行き19.65cm、重量0.92kg
高さ0.3~1.7cm、幅32.5cm、奥行き22.7cm、重量1.35kg

Retinaディスプレイと軽さを取るなら「新型MacBook」、CPU性能と拡張性を取るなら「MacBook Air 13インチ」、という感じでしょうか。スペック的にはそれぞれに優劣があって、総合すると同価格になると考えてよさそうです。隠れたポイントとしては、「新型MacBook」は4K外部ディスプレイに対応している点が挙げられます。

「新型MacBook」が高い理由

結論としては、「新型MacBook」は「MacBook Air 13インチ」と同等の価格であって、特に高いわけではないということです。

「MacBook Air」の標準価格と比べて高価になっているのは、メモリ8GB、SSD256GBもしくは512GBを標準搭載しているからなんですよね。それから円安の影響もあります。2014年に発売された256GBのSSDを搭載した「MacBook Air 13インチ」は118,800円(税別)でしたが、2015年3月10日に発売された「MacBook Air 13インチ」は136,800円(税別)になりました。

メモリ8GB、SSD256GBの標準搭載と、円安の影響。この2つのポイントに気づかず、価格だけ見ている人が「高い」と言っているのではないでしょうか。

僕は「新型MacBook」の価格は妥当だと思いました。もしかしたら、今後メモリとSSD容量を減らした廉価モデルが出てくるかもしれませんが、今回の「新型MacBook」を買って損はないと思います。USB-Cについては、今後サードパーティ製アクセサリが順次発売されていくので、心配はないでしょう。僕は予算があれば「新型MacBook」を購入するつもりでいます。

追記

新しいMacBookを購入しました! レビューはこちらから。
新しいMacBookのシルバーを購入&レビュー – parmy683 Blog