MacBook Air (M1, 2020) 整備済み品・購入レビュー!12インチMacBookから買い替えたよ
「Apple シリコン」と呼ばれていた「Apple M1 チップ」が搭載された「MacBook Air (M1, 2020)」を購入したのでレビューします。今回は整備済み品を購入。これまで使用していた「MacBook (Retina, 12-inch, Early 2015)」との比較もします。
ファンレスで高性能で軽いMacBookを求めて
これまでは2015年に購入した「MacBook (Retina, 12-inch, Early 2015)」を使用していました。
新しいMacBookのシルバーを購入&レビュー – parmy683 Blog
ファンレスで920gと軽く気に入って使っていたのですが、性能が低い(Geekbench5でシングルコア523・マルチコア1034)のと、3年を超えてきたあたりからバッテリーがかなりヘタってきて、充電器を接続した状態でないとすぐに電源が切れてしまうので、買い替えを考えていました。
しかし、12インチのファンレスMacBookは2017年モデルを最後に新機種の発売がなく、かと言ってMacBook Airにしても当時はまだ性能が低い(Geekbanch5マルチコアで1500程度まで)。
2020年3月に発売された「MacBook Air (Retina, 13-inch, 2020)」で性能が底上げされて購入を検討しましたが、その頃にはAppleシリコンの噂が出ていたので、もう少し待っていました。
そして2020年11月にM1チップが搭載された「MacBook Air (M1, 2020)」が発売。
ファンレスで高性能という評判ですぐに購入することも考えましたが、アーキテクチャが変わるのでソフトウェアの対応を少し待った方が良いかと思い、様子を見ているともう2021年夏になっていました。
次のモデルの発売の噂も出てきてはいますが、まだ具体性があまりないのと、購入しようと思っていた仕様の「整備済み品」が良いタイミングで販売されていたので購入に至りました。
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お得なAppleの整備済み品
購入したのは「8コアCPUと8コアGPUを搭載したApple M1チップ 512GBストレージ」のMacBook Airで、メモリはデフォルトの8GB。いわゆる「吊るしの上位モデル」です。
iPhone の Apple Store アプリでポチッとしました。
カラーはスペースグレイです。
通常の定価は142,780円(税込)ですが、整備済み品の価格は120,780円(税込)となり22,000円も安く購入することができました。
「MacBook (Retina, 12-inch, Early 2015)」がメモリ8GB・SSD256GBで購入当時160,700円(税込)だったので、MacBookとMacBook Airの違いはあるのものの、6年で大幅に性能向上しつつ安くなっているのは驚きです。
ポチった翌日には早くも到着
注文したのが午前10時すぎで、14:30頃には出荷メールが来ました。
配送はヤマトで、13:30頃にADSC支店で荷物受付・発送済みとなっていました。
ADSC支店というのは東京の有明にあるようですね。
ちょうど東京オリンピック開催中の注文だったので、オリンピックの騒ぎの中を駆け抜けてきたみたいです。
そして京都の最寄り配送センターに翌日の午前10時台に到着。
午前中には受け取ったので、ほぼ丸一日で手元まで到着しました。
念のため開封の儀
念には念を入れて開封の儀をしておきましょう。
外装のダンボールから化粧箱を取り出すと、「MacBook Air」のロゴとともに「Apple Certified Refurbished」の記載あり。「Apple 認定整備済製品」ということですね。
開けた瞬間に「ジャーン」っていうのやめーや pic.twitter.com/YRGaJBaIRR
— MASSY😏パーミー💉接種済 (@parmy683) July 31, 2021
箱を開けるとリンゴマークの登場。
以前のMacBookシリーズではリンゴマークがバックライトで光る仕様でしたが、12インチMacBook以降は鏡面仕上げです。
MacBook Airを開くと「ジャーン」という起動音とともに電源が入ります。
電源ボタンを押さなくても電源が入ります。
この自動起動が嫌な人はコマンドからの設定でオフにすることもできますが、僕は特に問題はないと思うのでそのまま使っています。
キーボードは日本語配列。
購入したときは「Apple 認定整備済製品」に日本語配列しかなかったのですが、僕は日本語配列の方が好きなので問題ありません。
日本語配列の好きなところは、「英数」「かな」で入力切替ができることと、「control」が「A」の左にあるところです。
本体の下にはアクセサリーが入っています。
- 30W USB-C電源アダプタ
- USB-C充電ケーブル(2m)
- 説明書とステッカー
MacBook Proと比べて電源アダプタが小さいのが良いですね。
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12インチMacBookとの比較
12インチMacBookとのサイズ比較を載せておきます。
MacBook 12インチ |
MacBook Air 13インチ |
差 | |
---|---|---|---|
高さ | 0.35~1.31 cm | 0.41~1.61 cm | 0.06〜0.30 cm |
幅 | 28.05 cm | 30.41 cm | 2.36 cm |
奥行き | 19.65 cm | 21.24 cm | 1.59 cm |
重量 | 0.92 kg | 1.29 kg | 0.37 kg |
MacBook (Retina, 12-inch, Early 2015) – 技術仕様
MacBook Air (M1, 2020) – 技術仕様
重量はシステム構成と製造工程によって異なります。
12インチMacBookから13インチMacBook Airへの買い替えでは、幅が2.36cm、奥行きが1.59cm大きくなるので、だいぶ大きくなったように感じます。
重ねてみるとこんな感じ。
大きさだけでなく、重量も370g増えているので、結構な重さを感じます。
大きさ・重さともに少し慣れが必要ですね。
トラックパッドも一回り大きいです。
USB-C端子は2個に増え、Thunderbolt 3(最大40Gb/s)とUSB 4(最大40Gb/s)に対応しました。
12インチのMacBookはThunderboltに対応しておらず、USB 3.1 Gen 1(最大5Gbps)までだったので、見た目は同じUSB-C端子でも転送速度は8倍に進化しています。
データ移行
Mac買い替えの際のデータ移行は非常に簡単です。
新しいMacの初期設定の途中に出てくる「移行アシスタント」で、古い方のMacからデータを転送するだけ。
今回は160GBほどのデータ転送をWi-Fi経由(802.11ac)で行い、3時間ほどで完了しました。
画像では5時間以上の残り時間が表示されていますが、移行作業中にどんどん速くなって実際は3時間ほどで終了しています。
ベンチマーク
「Geekbench 5」でベンチマークを取ってみました。
1枚目はM1ネイティブでの計測。
M1ネイティブではシングルコアが1740、マルチコアが7682となり、Geekbenchのサイトに掲載されているよりも若干高い値がでました。
次に「Rosetta 2」を通しての計測。
「Rosetta 2」を通すとシングルコアが1331、マルチコアが6012と下がりますが、それでも2020年3月発売のIntel搭載MacBook Airがシングルコアで1100台、マルチコアで3000台しか出なかったことを考えると、十分に高いパフォーマンスが出ています。
続いてSSDのベンチマークをBlackmagic「Disk Speed Test」で取りました。
今回はSSDが512GBのモデルを購入しましたが、ライト(書き込み)が3700MB/s、リード(読み込み)が2800MB/sを超えました。自作PCで使用するNVMe SSD(PCIe 3.0接続)と同程度の速度が出ています。
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SSDの速度を気にするなら512GB以上を選ぶべき
SSDの容量は256GBでも足りそうではありましたが、今回は速度を考えて512GBを選びました。
というのも、様々なウェブサイトでM1搭載MacBook Airのレビューを見たところ、SSDの容量によってライトの速度に結構な差があることに気づいたのです。
リードは256GBでも512GBでもだいたい2800MB/s前後ですが、ライトは256GBでは2000〜2200MB/s程度であるのに対し、512GBは2700〜3000MB/s程度と明らかに速い。
自作PCで使用するNVMe SSDでも基本的に容量が多いほど高速なので、Macで同様のことが起きても不思議ではありません。
そして今回購入した512GBモデルでは3700MB/sが出ました。
発売から半年以上経ってからの購入なので、OS等の最適化が進んだり、搭載されているSSDのモデルが変更されたりの影響もあると思います。
ただ、安定してライトで3700MB/sが出るわけではなく、1ヶ月ほど経過した今では3000MB/s程度だったので、概ね各所で出回っているベンチマークと同程度に落ち着いています。
それでも256GBモデルよりは速いので、「速度重視でSSDを512GB以上にする」というのは正解でした。
メモリは8GBで足りると思う
2020年発売のM1チップが搭載されたMac(MacBook Air, MacBook Pro, Mac mini)では、メモリアーキテクチャも「ユニファイドメモリ」に変更となりました。メモリの容量は8GBがデフォルト、オプションで16GBが選べます。
「16GBまでじゃ物足りない」という人もいるかもしれませんが、様々なレビュー記事によると、動画編集の場合で8GBと16GBの差が出るのが5K動画の書き出しぐらいのようなので、大抵の人は16GBまでで大丈夫ではないかと思います。たとえメモリスワップが発生したとしても、SSDの速度が早くなっているので、HDD時代のような遅さを感じることはありません。
僕の場合は5K動画の編集はしないし、せいぜいiPhoneで撮影した4K動画を編集するかどうかなので、メモリは8GBで十分と判断しました。まだ本格的に動画編集に取り掛かっていはいませんが、今のところメモリ8GBで不満はありません。
キーボードの使い心地
12インチMacBookはストロークが浅い「バタフライキーボード」だったのが、今回のMacBook Airはシザー式の「Magic Keyboard」に変更となりました。
バタフライキーボードは軽い力でポチポチ押せるので個人的には気に入っていたのですが、故障が多いということで不評だったようです。僕も1回キーボード故障で修理に出しましたが、それ以降もたまにキーが戻ってこないことがありました。
新しい「Magic Keyboard」は、バタフライキーボードと比べるとしっかりとしたストロークがありますが、昔のMacBook Proなどのキーボード比べるとストロークは浅めの印象です。押した感じもバタフライキーボードに近い、しっかりとしたクリック感があります。バタフライキーボードからの乗り換えでストロークの深さには少し慣れる必要がありますが、数日で慣れました。
あとはファンクションキーに変更があります。
F4が「Launchpad起動」から「Spotlight検索」に、F5が「キーボードのバックライトを暗くする」から「音声入力」に、F6が「キーボードのバックライトを明るくする」から「おやすみモード」になりました。
また、fnキーに地球儀マークが追加され、絵文字入力ができるようになりました😇
文字入力中にfnキーを押すと、絵文字のリストが立ち上がり、リストから絵文字を選んで入力することができます。
ファンレスでも発熱はほとんどない
今回M1チップが搭載された「MacBook Air」「MacBook Pro」「Mac mini」の中で、MacBook Airのみファンレスです。
しかし、ウェブサイトを見たり、ブログを書いたり、YouTudeで動画を見たりする程度では、ファンレスでもほとんど熱を感じることがなく、ファンの騒音が全く無いため、非常に快適に使用できています。これまで使用してきた中で熱を感じたのは、ベンチマークを取った時と、充電時と、OSアップデート時ぐらいです。
ファンがないことでベンチマークを取ると「MacBook Pro」「Mac mini」よりやや劣る結果となるようですが、通常使用時で差を感じることはほとんどないでしょう。
「Intel Core i9」を搭載した16インチのMacBook Proを上回るような性能を、低発熱のファンレスで得られるのは驚異的と言えます。
総合的に大満足のM1 MacBook Air
M1チップ搭載MacBook Airが「CPUは最大3.5倍高速。GPUは最大5倍高速。Appleで最も先進的なNeural Engineにより、機械学習は最大9倍高速。」という謳い文句で発表された時は「マジかよw」と思いましたが、様々なウェブサイトで公開されたレビューを見て、その性能が本当であることに驚きました。
アーキテクチャが大きく変わることで不具合がないかとしばらく様子見をしていましたが、大きな問題はなかったので購入。1ヶ月使用してその性能を体感し、これまでのところは大満足です。今後負荷の掛かる作業をしたときに限界が見えてくるかもしれないので、また何か見つけたら追記しようと思います。
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