NUARL NT01AX レビュー・QCC3026搭載の完全ワイヤレスイヤホン
- 2019.06.28
- ガジェット
- イヤホン・ヘッドホン, レビュー

完全ワイヤレスイヤホン「NUARL NT01AX」を購入したのでレビューします。Qualcommの最新チップ「QCC3026」搭載で接続安定性が高く、約10時間の連続再生が可能。2万円以下の価格で高音質な完全ワイヤレスイヤホンでした。
開封の儀
こちらが購入した【NUARL NT01AX】のメタリックブラックです。
それでは、早速開封からレビューしていきます。
箱に掛かっているフィルムを外し、
中身を上にスライドして引き出します。
「NUARL」のロゴが登場。
紙を外すと、イヤホン本体と充電ケースが現れます。
紙の裏側には挨拶文が書かれていました。
イヤホン本体と充電ケースは、ウレタンスポンジに固定されています。下の黒い箱には、付属品が収められています。
イヤホン本体は、裏側に厚紙を引っ掛けて固定されているので、上から引っぱっただけでは取り出せません。一度ウレタンスポンジごと取り出し、固定用の厚紙を外す必要があります。
イヤホン本体と充電ケース、付属品が入った黒い箱、そしてウレタンスポンジを取り出すと、箱の底にはユーザーズガイドなどの書類が入っていました。
スポンサーリンク
イヤホン本体と付属品
カラーは【ブラックメタリック】にしました。
メタリックといってもピカピカではなくて、つや消しブラックのような感じ。ブラックゴールドの方がピカピカでパリピ仕様です。
横から見ると意外と厚みがありますが、装着してみると耳からの飛び出しは少なく、フランケンのようになることはないと思います。
操作ボタンは物理ボタンで、イヤホンを装着したときに上になる部分に1つあります。
他にはLEDインジケーターがあり、充電中や音楽の再生停止中に光ります。
イヤホン本体仕様
製品名 | NUARL NT01AX |
---|---|
カラー | BLACK GOLD / BLACK METALLIC |
サイズ | W:26.0mm x H:25.2mm x D:28.2mm |
重さ | 約5g |
連続再生時間 | 約10時間(SBC/AAC再生時) 約7時間(aptX再生時) |
総再生時間 | 充電ケースとの組み合わせで 最大35時間 |
連続通話時間 | 約15時間 |
充電所用時間 | 約1.5時間 |
急速充電 | 15分の充電で約2時間使用可能 |
Bluetooth接続 | Version5.0 / Class2 / ペアリング3台 |
プロファイル | A2DP, HFP, HSP, AVRCP |
対応コーデック | aptX, AAC, SBC |
ドライバーユニット | φ6mm“グラフェン”振動板 ダイナミック型フルレンジ (HDSS採用) |
再生周波数帯域 | 20〜20,000Hz |
マイク | 全指向性(cVcノイズキャンセリング搭載) |
耐水性能 | IPX4相当 |
保証期間 | 1年間(片側紛失サポート付き) |
定価 | 18,000円(税抜) |
充電ケース
充電ケースは手のひらに収まるサイズ。
イヤホンの収納はイヤーピース部分を穴に入れるだけで、他社製品のようにマグネットで吸着する仕様ではありません。ふわっと入れて、フタを閉めて押さえると充電される仕組みです。フタを閉めるときは、カチッと音がするのでわかりやすい。
フタを開けるときは、ボタンを押すとパカっと開く。
ケースを逆さにした状態でフタを開けるとイヤホンを落とすので、開けるときのケースの向きに注意が必要です。
ケースを開けるボタンの下には、ケースの充電量を示すLEDインジケーターが4点あります。ケースにイヤホンを収納した状態でフタを開閉すると、LEDが点灯して充電量4段階でを教えてくれます。
イヤホンの充電中は、イヤホン本体のLEDが点灯しているのが透けて見えるようになっています。
充電ケース自体の充電はマイクロUSBで接続して行います。
充電ケース仕様
製品名 | NUARL NT CASE2 |
---|---|
カラー | ブラック |
サイズ | W:59.1 x H:42.0 x D:34.2mm |
重さ | 約35g |
バッテリー | 500mA リチウムポリマー充電池 |
充電端子 | マイクロUSB |
定価 | 4,000円(税抜) |
充電ケースは単体販売もされています。
付属品
- 充電用ケース「NT CASE2」
- 充電用USBケーブル
- イヤーピース(Fitting Type):L/M/S x各2
- イヤーピース(SpinFit CP350):L/M/S x各2
- イヤーループ:L/S x各2
- ポーチ
- ユーザーズガイド(日本語・英語・中国語)
イヤーループのSサイズは、予めイヤホン本体に装着されています。
ペアリング方法
ペアリング方法は至って簡単。
iPhoneの場合で説明します。
ペアリングされていない状態で、充電ケースからイヤホン本体を取り出すと、ペアリングモードになります。
iPhoneの「設定」アプリを開いて「Bluetooth」に進み、その他のデバイスに表示される「NUARL NT01AX-L」もしくは「NUARL NT01AX-R」を選択します。
これで片方とのペアリングができました。
するとすぐiPhoneに「Bluetoothペアリングを要求」という表示が出るので、「ペアリング」を選択すると、もう片方とのペアリングも完了します。
これで両側のイヤホンとのペアリングが完了。
今後は充電ケースからイヤホン本体を取り出すたびに、自動的にiPhoneとペアリングされます。
音質レビュー
綺羅びやかで伸びのある高音
高音は綺羅びやかで伸びがあり、ドラムの細かなハイハットの刻みや、これまで他のイヤホンで聞こえなかったシンセサイザーのフレーズも聞き取れました。女性ボーカルも相性が良いと思います。
音場の広さも充分で、ピアノやオーケストラの曲も楽しめます。
力強く迫力十分な低音
低音はやや過剰かと感じるほどの力強さがあり、ダンスミュージックなどとの相性が良いと思います。
しかし、ロックを中心としたバンドサウンドではベースが支配的になり、ギターのヌケが悪く感じました。
高音質だが低音が強めのバランス
総合すると、2万円を切る完全ワイヤレスイヤホンとは思えない音質の良さを感じますが、全体のバランスとしては低音が強すぎかと思います。
iPhoneのイコライザ設定で低音のバランス改善が可能
視聴した時は、僕の好みの音と比べて低域の量が多かったのですが、iPhoneのイコライザで「Bass Reducer」を使用すると全体のバランスが良くなりました!
ちなみに、iPhoneのイコライザ設定は「ミュージック」アプリではなく「設定」アプリから行います。「設定」アプリを開いて「ミュージック」を選択し、下にスクロールすると「イコライザ」の項目があるので、好みの設定を選択できます。周波数ごとの詳細な設定はなく、プリセットから選ぶ形です。
スポンサーリンク
イヤーピース
イヤーピースは2種類付属しています。
Fitting Type(標準)
【Fitting Type】は一般的な形状のイヤーピース。はじめにこれを試してみました。
Mサイズを装着して試聴。耳にイヤホンを装着したときの安定感は良いですが、しばらく聴いていると耳の中に圧迫感を感じるのと、低音が強すぎる印象でした。かと言ってSサイズにすると、小さすぎて音漏れしまくるので、【Fitting Type】を使用するならMサイズになります。
SpinFit CP350
【Fitting Type】と比較して、【SpinFit CP350】は傘の部分やステムが薄いイヤーピースです。こちらもMサイズを装着して試聴しました。
イヤホンに装着した時はやや頼りない印象でしたが、耳に装着すると耳の中で優しくフィットします。音の印象は、高音が綺麗に響き、音場が広がって開放的な感じになりました。ただ、イヤホンの安定感がやや欠けるので、イヤーループをLサイズに変更。
イヤーピースは【SpinFit CP350】のMサイズ、イヤーループはLサイズを採用して使用することにしました。
驚異のバッテリー持ち時間
イヤホン本体の連続再生時間が約10時間という仕様であり、通常使用では電池切れまで聴き続ける方が難しいぐらいバッテリーは長持ちです。
充電ケースとの組み合わせで約35時間も再生できるので、通勤通学で片道1時間・1日2時間程度の使用状況であれば、半月程度は本体と充電ケースのみの運用で持つ計算になります。
他の完全ワイヤレスイヤホンとの比較
購入時に視聴した他のイヤホンも軽くレビューしておきます。
NUARL NT01B
購入した【NT01AX】の下位機種に当たるのが【NT01B】です。正直なところ、全体の音のバランスは【NT01B】の方が好みでした。【NT01AX】と同等の高音があり、低音は強すぎず、バランスが良いと思います。
それにも関わらず【NT01AX】を選択した理由は、Qualcomm社の最新テクノロジーを搭載したSoC「QCC3026」を搭載し、連続再生時間が【NT01B】の約2倍となる約10時間もあることです。
実際に10時間も連続再生することは通常ないですが、充電回数が少なくて済み、製品寿命も長くなると考え【NT01AX】を選択しました。
AVIOT TE-D01d
【NT01AX】と同じくQualcomm社の「QCC3026」が搭載されており、ライバル機とされる【AVIOT TE-D01d】も視聴しました。しかし、各楽器の音がボヤッとしているというか、分離感がないというか、明瞭でない音だったので、候補から外しました。
たまたま店舗に置かれていた【TE-D01d】の試聴機の調子が悪かっただけかもしれないですが、音質を比較すると【NT01AX】の方が圧倒的に良かったです。
Samsung Galaxy buds
これまでに【AKG Y45BT】を使用していたり、【AKG Y100 WIRELESS】を視聴して良い印象があったので、AKGによるチューニングが行われたという【Samsung Galaxy buds】も注目していました。
視聴したところ、音質は好みで見た目も良いし、【NT01AX】とどちらにするか悩むレベルでした。
ただ、Galaxyとの組み合わせを前提に作られており、iPhoneでは外音取り込みなどの機能が使えないのと、耳への引っ掛かりが少なくて落としそうな気がしたので、今回はやめておきました。
スポンサーリンク
【NUARL NT01AX】レビューまとめ
2万円以下で高音質・長時間再生・高接続安定の完全ワイヤレスイヤホンを選ぶなら、【NUARL NT01AX】で間違いないでしょう。
良い点
- 完全ワイヤレスイヤホンとは思えない高音質
- 驚異の連続再生約10時間
- 混雑する場所でもほとんど音切れなし
- ペアリングが簡単
- SpinFitのイヤーピース付属
- メタリックブラックは落ち着いた色
音質、バッテリーの持ち、接続安定性、デザインに不満は全くありません。
悪い点
- 低音が強すぎる
低音が強すぎる問題は、iPhone側のイコライザ設定で解決できたので、実質悪い点はないに等しいです。
それでは、良い完全ワイヤレスイヤホンライフをお過ごしください。
2019/09/03追記
購入してからiPhone7と接続して2ヶ月ほど使用していたのですが、時折左側の音が止まる事象が発生するようになりました。
音が止まる事象は、右側が親機として動作しているときに発生し、左側を先にケースから出して左側を親機としているときには発生しません。
初期不良かなー、と思いつつも左側を親機にするようにして使い続けていたのですが、先日この不具合に対応するファームウェアのアップデートが発表されました。
NUARL、完全ワイヤレス「NT01AX」アップデート。iOS機器接続時の不具合修正 – AV Watch
エム・ティ・アイは、NUARLブランドの完全ワイヤレスイヤフォン「NT01AX」シリーズを対象に、無償のファームウェア・アップデートを9月1日より受付開始する。iOS機器との組み合わせで発生する不具合が修正される。
郵送による無償アップデートを先行実施。着払いで製品を送付後、1週間程度で製品が返却される。アプリからのアップデートも可能で、近日中に公開する予定。
郵送すると1週間程度使えなくなるので、アプリがリリースされるまでは左側を親機にするようにして使い、アプリがリリースされたらファームウェアのアップデートを実施しようと思います。
コメントを書く