発着駅が同じで重複区間に乗車できる乗車券を購入できた

発着駅が同じで重複区間に乗車できる乗車券を購入できた

「重複区間を持つ片道切符は購入できない」ということは常識として知られていると思うのですが、重複区間に乗車できる片道切符が購入出来ました。また、発駅と着駅が同じ切符が購入できることは知らなかったのですが、今回の件で知ることが出来ました。

京都発着で北陸新幹線と東海道新幹線に乗る乗車券を購入

東京に行く用事ができたので、東京に行くついでに北陸新幹線に乗ろうと思い、

京都→サンダーバード→金沢→北陸新幹線→東京→東海道新幹線→京都

というルートを計画しました。

この場合、京都-山科の区間が重複するので、京都→大津京と大津京→(略)→京都の2枚に乗車券を分割して買うことを考えて、駅の窓口に行きました。

「京都発着で買えますよ」「マジっすか」

駅の窓口で発券を担当していただいたのは、僕とそれほど年が離れていないように見えるお姉さんでした。まずは、京都→大津京と大津京→(略)→京都の2枚に分割した切符を購入したいことを伝えます。

すると、お姉さんから「京都発着で1枚にできますよ」との提案が。
値段をきいてみると、大津京→(略)→京都と同じ金額の13,820円でした。

「では、それで。」と発券をお願いしたのですが、1つ疑問があります。

京都駅発着の場合、京都-山科を2回通ることになり、重複区間が発生します。
片道は東海道新幹線に乗るので実際には通らないのですが、東海道本線の在来線を通るルートにすることもできるので、重複区間が通れることになります。

これは、どう解決するのか。

「京都市内発着になるので大丈夫」

京都-山科の重複区間を解決する方法は、「特定の都区市内駅を発着する場合の特例」でした。

JR東日本:旅客営業規則>第2編 旅客営業 -第3章 旅客運賃・料金 -第2節 普通旅客運賃

東京や大阪など11都市内の駅と、その都市内の中心駅から201キロメートルの駅の間の乗車券の場合は、中心駅からの営業キロで運賃を計算します。

さらに、その都市内の駅であればどの駅からでも乗り始める(または下車する)ことが可能です。

今回の切符の場合は、山科駅発着で考えると重複区間がないルートが出来ます。

そこに「特定の都区市内駅を発着する場合の特例」を適用すると京都市内発着になって、今回の乗車券になるということだと思います。山科が京都市内でなければ、今回の切符は購入できなかったはずです。

このような特例の適用がスッと出てくるあたり、やっぱり窓口のお姉さんはプロですね。

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京都市内→京都市内の乗車券を購入

そんなこんなで購入した乗車券がこちらです。

京都市内→京都市内の乗車券

京都-東京を東海道新幹線で往復するよりも安い

京都から金沢、東京を経由して京都に戻るルートで13,820円でした。

京都-東京の乗車券は片道8,210円なので、往復で16,420円。
金沢に立ち寄ることができるのに、乗車券は2,600円安くなります。

京都-東京を東海道新幹線「のぞみ」で往復する場合

指定席

(乗車券8,210円 + 特急券5,700円) * 2 = 27,820円

自由席

(乗車券8,210円 + 特急券4,870円) * 2 = 26,160円

京都→東京→京都を北陸新幹線経由にする場合

サンダーバードには乗継割引が適用されます。

指定席

乗車券13,820円 + のぞみ5,700円 + 北陸新幹線6,780円 + サンダーバード2,900円 / 2 = 27,750円

全部指定席の場合、東海道新幹線「のぞみ」で往復するより70円安くなります。

自由席

乗車券13,820円 + のぞみ4,870円 + 北陸新幹線6,260円 + サンダーバード2,380円 / 2 = 26,140円

全部自由席の場合、東海道新幹線「のぞみ」で往復するより20円安くなります。

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京都の人は東京に行くついでに北陸新幹線に乗って金沢に行こう

京都から「のぞみ」で東京まで往復するなら、ついでに北陸新幹線で金沢に行っても料金はほぼ同じであることがわかりました。

これなら、東京へ行くついでに金沢へ行くことも気軽にできそうです。